曽我歯科医院三軒茶屋の インプラント 治療例

CASE 03

折れた前歯を抜歯即時埋入で治療した症例

Immediate Implant Placement for a Fractured Front Tooth

前歯が折れたことをきっかけに来院された患者さまの症例です。
診査の結果、破折した歯を長期的に残すことは難しいと判断しました。 両隣には大きな治療を受けていない天然歯が残っていたため、 健康な歯をブリッジの支えとして削らず、失う前歯だけを独立して補う方法として、 抜歯と同日にインプラント体を埋入する「抜歯即時埋入」を行いました。

症例の概要

前歯は、笑顔の印象を左右するだけでなく、食べ物を噛み切る、発音を助ける、唇を内側から支えるといった役割を担います。 この症例では、破折した歯の処置だけでなく、周囲の未処置の天然歯をできるだけ傷つけないこと、治療中も前歯がない期間をつくらないこと、 歯ぐきの形に配慮しながら自然な見た目と機能を回復することを重視して治療計画を立てました。

画像をクリックすると拡大してご覧いただけます

横にスライドして治療経過をご覧ください

STEP 01 歯が折れた状態
折れた前歯を裏側から確認した状態

前歯を裏側から確認すると、歯が大きく折れていました。 破折の位置や残っている歯質、歯根、周囲の骨と歯ぐきの状態を確認し、保存できる可能性を検討しました。

STEP 02 応急的に固定
折れた前歯を接着材料で応急的に固定した状態

診査と治療計画を進める間は、折れた部分を接着材料で応急的に固定しました。 前歯の見た目と日常生活への影響を抑えながら、抜歯後の治療方法を検討しました。

STEP 03 抜歯即時埋入
抜歯即時埋入後に最終上部構造を装着した時点のレントゲン写真

保存が難しい歯を周囲組織に配慮しながら抜歯し、その日のうちにインプラント体を埋入しました。 掲載しているレントゲンは、最終的な上部構造を装着した時点のものです。

STEP 04 治療終了時
抜歯即時埋入による前歯のインプラント治療終了後の状態

約4か月間、プラスチック製の仮歯を使用した後、最終的なセラミック製の上部構造を装着しました。 周囲の天然歯との色や形の調和、発音、噛み切る機能に配慮しています。

前歯に抜歯即時埋入を選択した理由

抜歯即時埋入とは、保存が難しい歯を抜歯した当日に、抜歯した部分へインプラント体を埋入する方法です。 抜歯とインプラント埋入を別の日に行う方法と比べ、外科処置の回数や治療全体の期間を抑えられる場合があります。 ただし、抜歯した日に最終的なセラミックの歯まで完成する治療ではありません。

前歯は、治療途中の見た目や歯ぐきの形も最終的な仕上がりに関わる部位です。 この症例では、CTなどで周囲の骨、感染の有無、インプラントを安定させられる位置を確認し、即時埋入が可能と判断しました。 抜歯窩を利用して適切な位置へインプラントを埋入し、仮歯を用いながら歯ぐきの輪郭に配慮して治療を進めました。

即時埋入には、治療期間を短縮できる可能性や、抜歯部周囲の組織を治療計画に生かせる利点があります。 一方で、骨や歯ぐきの厚み、感染、噛み合わせなどによっては適応できません。 特に前歯部では審美的な変化も起こり得るため、十分な診査と慎重な適応判断が必要です。

健康な隣在歯を削らず、欠損部だけを補う

この症例では、折れた前歯の両隣に大きな治療を受けていない天然歯が残っていました。 一般的なブリッジでは、失った歯の両隣を支えとして利用するため、健康な歯であっても形を整える処置が必要になることがあります。 インプラントは顎の骨に埋入した人工歯根で上部構造を支えるため、欠損部を一本の歯として独立して補うことができます。

この患者さまには、周囲の未処置歯へ新たな切削を加えずに治療できる点を説明し、インプラントを選択しました。 これは「インプラントなら必ず天然歯を守れる」という意味ではありませんが、隣在歯を支台歯にせず、残っている天然歯をできるだけそのまま維持するための選択肢になります。 ブリッジ、接着性ブリッジ、インプラントのどれが適するかは、隣在歯や骨、噛み合わせ、患者さまの希望を踏まえて判断します。

この症例で重視した3つのポイント

POINT 01
抜歯即時埋入で治療の負担に配慮

抜歯とインプラント埋入を同日に行い、外科処置の回数や治療期間を抑えられるよう配慮しました。 仮歯を使用しながら、前歯がない期間をつくらず、歯ぐきの形を整えやすい環境づくりも行っています。

POINT 02
前歯の見た目と機能を回復

周囲の天然歯に調和する色や形、歯ぐきの輪郭を考慮してセラミックの上部構造を製作しました。 自然な見た目だけでなく、発音や食べ物を噛み切る機能にも配慮しています。

POINT 03
健康な隣在歯を削らずに治療

欠損した前歯をインプラントで独立して補うことで、両隣の天然歯をブリッジの支えとして削らずに治療しました。 大きな治療を受けていない周囲の歯を、できる限りそのまま維持することを重視しています。

治療中に使用する仮歯の役割

前歯の治療では、インプラントが骨と結合するまでの期間も、できるだけ普段に近い生活を送れるようにすることが大切です。 この症例では約4か月間、プラスチック製の仮歯を使用しました。

仮歯には、治療中の見た目を補うだけでなく、発音や唇の支えを保ち、歯ぐきの治癒を見ながら最終的な歯の形を検討する役割があります。 仮歯の形を段階的に調整し、周囲の歯ぐきに無理な圧力をかけないよう配慮しながら、最終上部構造へ移行しました。

仮歯は最終的なセラミックより強度が低く、治癒中のインプラントに強い力を加えないことが重要です。 治療期間中は硬い物を前歯で噛むことを避けるなど、担当医の指示に従って使用していただきます。

抜歯即時埋入は、すべての前歯に適応できるわけではありません

抜歯即時埋入を行うには、インプラントを適切な位置で安定させられる骨があること、強い急性炎症がないこと、 前歯の外側の骨や歯ぐきの状態が治療に適していることなど、複数の条件を確認する必要があります。 条件を満たさない場合には、抜歯後に歯ぐきや骨の治癒を待ってからインプラントを埋入する方法や、骨造成を組み合わせる方法を選択します。

また、抜歯即時埋入を行っても、抜歯後の骨や歯ぐきの変化を完全に防げるわけではありません。 当院ではCT撮影、口腔内診査、噛み合わせ、患者さまの全身状態やご希望を確認したうえで、治療方法と時期を個別に判断します。

症例情報
主訴: 前歯が折れたため治療してほしい
診断: 長期的な保存が困難な前歯の破折
周囲の歯の状態: 両隣には大きな治療を受けていない天然歯が残っている状態
治療内容: 応急固定、抜歯即時埋入、プラスチック製仮歯の使用、セラミック製上部構造の装着
治療の目的: 隣在歯の切削回避、前歯の審美性・発音・咀嚼機能の回復、歯ぐきの輪郭への配慮
治療期間: 約4か月
費用: 総治療費 約60万円(税込)
リスク・副作用: 抜歯およびインプラント手術後に、痛み・腫れ・出血・感染が生じることがあります。 周囲の神経や血管を損傷する可能性や、インプラントが骨と結合しない可能性があります。 抜歯後に骨や歯ぐきが変化し、歯ぐきが下がる、左右の歯ぐきの高さがそろわない、人工歯が周囲の歯と完全には調和しない場合があります。 骨や感染の状態によっては抜歯即時埋入を実施できず、骨造成や治癒期間が必要になることがあります。 仮歯や上部構造は、強い噛み合わせや歯ぎしりなどによって破損・欠け・脱離することがあります。 治療後はインプラント周囲炎を防ぐため、毎日の清掃と定期的なメンテナンスが必要です。 治療結果や治療期間には個人差があります。

※掲載している症例は、患者さまの同意を得たうえで紹介しています。 すべての患者さまに同じ治療結果が得られるわけではありません。 抜歯即時埋入の適応、仮歯の装着方法、治療期間は、骨や歯ぐきの状態、感染の有無、噛み合わせ、全身状態などによって異なります。

歯科用CT画像を用いてインプラント治療について説明する院長

IMPLANT CONSULTATION

インプラント無料相談

まずは、お悩みやご希望を
お聞かせください。

治療できるか、費用や期間はどのくらいかなど、気になることにお答えします。お口の状態を確認し、考えられる治療方法を分かりやすくご説明します。

症例と同じ治療が適しているとは限りません。必要な検査・診断を行ったうえで治療方法をご提案します。

インプラント無料相談のご予約

治療についてのメール相談 メール相談フォームへ ※メールではご予約を承っておりません。

初診のインプラント相談は無料です。検査を行う場合は、事前に内容と費用をご説明します。

症例から見る、インプラント治療

Implant Treatment Through Clinical Cases

インプラント治療は、同じように見えるお口の状態でも、
必要な処置や治療の進め方は一人ひとり異なります。

このページでは、当院で実際に行った治療の一部を、 治療前後の写真とともにご紹介します。
治療内容・期間・費用・リスクもあわせて、 インプラント治療をご検討される際の参考としてご覧ください。

INFORMATION

医院情報
医院名
曽我歯科医院三軒茶屋
住所
〒154-0011
東京都世田谷区上馬2-26-6
チサンマンション三軒茶屋第2-1F
最寄駅
東急田園都市線
三軒茶屋駅から徒歩7分
電話番号
03-3412-2111
診療時間
10:00-13:30 ××
15:00-19:00 ××
  • ▲|10:00〜13:00/14:00〜17:00
  • ※最終受付|月〜木は18:00、土・日は16:00となります。
  • ※学会等により、診療時間や休診日を変更する場合があります。

執筆・監修者

曽我歯科医院三軒茶屋 院長 曽我達彦

曽我 達彦

曽我歯科医院三軒茶屋 院長

経歴

  • 日本大学松戸歯学部 卒業
  • 2002年 歯科医師免許取得
  • 東京歯科大学千葉病院 臨床研修修了
  • 医療法人歯科グループ勤務(分院長・理事を歴任)
  • 2006年 曽我歯科医院三軒茶屋 開院

所属学会

  • 日本口腔インプラント学会
  • 日本顎咬合学会
日本口腔インプラント学会での学術発表など、日々研鑽を重ねながら診療を行っています。

本ページは、曽我歯科医院三軒茶屋 院長・曽我達彦が、日々の診療経験と現在の歯科医学の知見をもとに執筆・監修しています。
▶︎ 院長紹介はこちら
CONTACT お問い合わせ

まずはお気軽にご相談ください

どのようなときも、あなたに寄り添える歯科医院でありたいと考えています。
治療の丁寧さはもちろん、空間づくりや通いやすさにもこだわっています。