歯磨きのあと、口の中がさっぱりするまで何度もうがいをしていませんか?フッ素配合歯磨剤を使っていても、大量の水で繰り返しすすぐと、お口の中に残るフッ素が少なくなる可能性があります。
今回は、歯磨き後のうがいの回数と、フッ素を活かす歯磨き方法について、三軒茶屋の歯医者「曽我歯科医院三軒茶屋」が解説します。

結論|うがいをするなら少量の水で1回
日本小児歯科学会・日本口腔衛生学会・日本歯科保存学会・日本老年歯科医学会の4学会合同提言では、3歳以上は歯磨き後に歯磨剤を軽く吐き出し、うがいをする場合は少量の水で1回のみとすることが推奨されています。
コップいっぱいの水で何度もすすぐ必要はありません。歯磨剤を軽く吐き出したあと、少量の水を口に含み、1回すすぐ方法を目安にしてください。
なぜ何度もうがいをしないほうがよいの?
フッ素は歯の表面に作用し、むし歯予防を助けます。歯磨き直後に大量の水ですすぐと、歯磨剤に含まれるフッ素が薄まり、お口の中から流れやすくなります。
水ですすがなかった場合に、すすいだ場合より唾液中のフッ素濃度が高く保たれたとするランダム化比較試験もあります。研究論文はこちら
うがいをしない方法でもよい?
歯磨剤を吐き出すだけで、水ですすがない方法もあります。ただし、口の中の感覚が気になる方に無理は必要ありません。まずは「少量の水で1回」へ変えるだけでも、毎日の習慣として取り入れやすいでしょう。
フッ素配合歯磨剤を活かす基本手順
1.年齢に合った量を歯ブラシにつける
6歳以上から成人・高齢者では、1400〜1500ppmFの歯磨剤を歯ブラシ全体、約1.5〜2cm使用することが4学会合同提言で推奨されています。商品パッケージのフッ素濃度も確認しましょう。
2.歯のすべての面へ歯磨剤を広げる
歯の表側だけでなく、裏側、噛む面、歯と歯ぐきの境目まで丁寧に磨きます。力を入れて大きく動かすのではなく、毛先を目的の場所へ当てて小刻みに動かすことが大切です。
3.軽く吐き出し、少量の水で1回すすぐ
歯磨きが終わったら泡を軽く吐き出します。うがいをする場合は、口いっぱいではなく少量の水を使い、1回で終えましょう。
子どもは年齢に合った使用量を守りましょう
小さなお子さまは、大人と同じ量の歯磨剤を使うわけではありません。4学会合同提言では、歯が生えてから2歳までは米粒程度(1〜2mm)の900〜1000ppmF、3〜5歳はグリーンピース程度(約5mm)の900〜1000ppmFが目安とされています。
3〜5歳は軽く吐き出し、うがいをする場合は少量の水で1回とされています。2歳までのお子さまは、必要に応じて歯磨剤をティッシュなどで軽く拭き取る方法も示されています。保護者が量を確認し、歯磨剤は子どもの手が届かない場所へ保管してください。
歯磨きは就寝前を含めて1日2回
うがいの回数だけでなく、フッ素配合歯磨剤を継続して使うことも大切です。4学会合同提言では、就寝前を含めて1日2回の歯磨きが推奨されています。
夜は時間を確保しやすいため、歯ブラシに加えてフロスや歯間ブラシも使い、歯間部まで丁寧に清掃しましょう。
フロスと歯磨きはどちらが先?
フロスを先に使い、その後にフッ素配合歯磨剤でブラッシングすると、歯間部のプラークを除去しやすく、フッ素が残りやすい可能性を示した研究があります。順番による差は研究によって異なりますが、「フロス→歯磨き→少量の水で1回うがい」を一つの流れにすると覚えやすいでしょう。
歯ブラシの毛先も確認しましょう
正しいうがいをしていても、歯ブラシの毛先が開いていると、汚れを十分に落としにくくなります。歯ブラシは1か月に1本を目安とし、毛先が開いた場合は早めに交換してください。
うがいの回数だけで、むし歯を完全には防げません
フッ素配合歯磨剤はむし歯予防に役立ちますが、食生活、磨き残し、唾液の状態、歯並びなどもむし歯のリスクに関係します。痛みがなくても定期的に歯科検診を受け、初期の変化や磨き残しを確認しましょう。
三軒茶屋で予防歯科をお探しの方へ
曽我歯科医院三軒茶屋では、患者さまの年齢やお口の状態に合わせて、歯磨剤の選び方、使用量、ブラッシング方法をご案内しています。「どの濃度を選べばよい?」「子どもがうまく吐き出せない」といった疑問もご相談ください。
まとめ
フッ素配合歯磨剤を使ったあとは、歯磨剤を軽く吐き出し、うがいをする場合は少量の水で1回が目安です。年齢に合う濃度と使用量を守り、就寝前を含めた1日2回の歯磨きを続けましょう。
曽我歯科医院三軒茶屋