一度治療して詰め物が入っている歯でも、歯と詰め物の境目などから再び虫歯になることがあります。これを「二次う蝕」と呼びます。

詰め物の下の虫歯は外から見えにくく、痛みがないまま進行することもあります。

今回は、白い樹脂の詰め物の下に見つかった虫歯を除去し、ジルコニアインレーで修復した症例をご紹介します。

▶️ インレー治療と症例について詳しく見る

インレー治療とは?

インレー治療とは、虫歯を取り除いた後に歯型を採り、歯の形に合わせて製作した部分的な詰め物を装着する治療です。

小さな虫歯は白い樹脂を直接詰めるCR治療で対応できることがありますが、虫歯が歯と歯の間まで広がっている場合や、CRでは形や強度の回復が難しい場合は、インレーを検討します。

さらに虫歯が大きく、残っている歯が少ない場合は、歯全体を覆うクラウンが必要になることもあります。

中程度の虫歯に行うインレー治療

▶️ 小さな虫歯に行うCR治療を見る

▶️ 大きな虫歯に行うクラウン治療を見る

詰め物の下に虫歯ができた症例

治療前:白い詰め物の周囲に虫歯を確認
白い樹脂の詰め物の下に虫歯が見つかった治療前の状態

治療前には白い樹脂の詰め物が入っていましたが、その周囲から内部へ虫歯が広がっていました。

詰め物の周囲の変色がすべて虫歯とは限りません。診察やレントゲン検査などを行い、詰め物を外す必要があるか判断します。

治療中:古い詰め物と虫歯を除去
詰め物を外して内部の虫歯を確認した治療中の状態

古い詰め物を外して内部を確認し、健康な歯をできるだけ残せるよう配慮しながら、虫歯になった部分を取り除きました。

その後、インレーが適合する形に歯を整えて歯型を採り、完成まで仮の詰め物で保護しました。

治療後:ジルコニアインレーを装着
虫歯を除去してジルコニアインレーを装着した治療後の状態

虫歯を取り除いた部分へ、歯の形に合わせて製作したジルコニアインレーを装着しました。

装着時には、歯との適合、隣の歯との接触、噛み合わせなどを確認して調整しています。

症例情報

  • 治療前:白い樹脂の詰め物の下に虫歯が見つかった状態
  • 治療内容:古い詰め物と虫歯の除去、ジルコニアインレーの装着
  • 治療回数:3回
  • 費用:66,000円(税込)

主なリスク・注意点:治療後に一時的なしみや痛みが出ることがあります。虫歯が深い場合は、歯の状態によって神経の治療が必要になることがあります。また、強い噛み合わせや歯ぎしりによって、インレーが欠けたり外れたりする可能性があります。

※掲載している治療結果は、この症例におけるものです。必要な治療、回数、費用、結果には個人差があります。

ジルコニアインレーとCAD/CAMインレーの違い

比較項目 CAD/CAMインレー ジルコニアインレー
材料 レジンを含む白い材料 強度の高いセラミック材料
費用 条件により保険適用 自由診療
見た目 白い詰め物 自然な白さを再現しやすい
経年変化 摩耗・変色・ツヤの低下が生じることがある 摩耗や変色が比較的起こりにくい
強度 噛み合わせによって適応を判断 強度が高く、奥歯にも使用を検討できる

CAD/CAMインレーは、歯の位置や噛み合わせなどの条件を満たす場合に保険診療で治療できます。

ジルコニアインレーは自由診療ですが、強度、耐摩耗性、変色のしにくさを重視する場合に検討されます。

どちらが適しているかは、虫歯の大きさ、残っている歯、噛み合わせ、歯ぎしりの有無、ご希望などから判断します。

▶️ CAD/CAMとセラミックの違いを詳しく見る

▶️ セラミックインレーの特徴と費用を見る

曽我歯科医院三軒茶屋のインレー治療

曽我歯科医院三軒茶屋では、虫歯を治すだけでなく、できるだけご自身の歯を長く残すことを大切にしています。

  • 口腔内カメラによる説明:虫歯や詰め物の状態を撮影し、画像をご覧いただきながらご説明します。
  • できるだけ歯を残す治療:健康な歯を必要以上に削らないよう配慮しながら虫歯を除去します。
  • 拡大鏡を使用した処置:必要に応じて患部を拡大し、虫歯の除去や詰め物の適合を細かく確認します。
  • 素材を比較してご提案:保険の金属・CAD/CAMや、自由診療のセラミック・ジルコニアから、状態とご希望に合う素材をご案内します。
  • 治療後も継続管理:定期検診やクリーニングを通して、詰め物の下に虫歯が再発しないようサポートします。

▶️ 曽我歯科医院三軒茶屋のむし歯治療の特徴を見る

インレーを長く使うために

インレーを装着した後も、歯との境目に汚れが残ると虫歯になる可能性があります。

毎日の歯みがきに加えて、デンタルフロスや歯間ブラシを使用し、定期検診でインレーの欠け、段差、噛み合わせ、二次う蝕の有無を確認しましょう。

▶️ 歯科検診で確認している項目を見る

よくある質問

インレーとCR治療は何が違いますか?

CR治療は白い樹脂をお口の中で直接詰める治療です。インレーは歯型を採り、お口の外で製作した部分的な詰め物を後日装着します。虫歯の大きさや位置などによって使い分けます。

CAD/CAMインレーは誰でも保険適用になりますか?

歯の位置や噛み合わせなど、保険適用には条件があります。診察後に適用できるか確認します。

ジルコニアインレーは絶対に割れませんか?

ジルコニアは強度の高い素材ですが、絶対に割れないわけではありません。強い噛み合わせや歯ぎしりによって、欠けたり外れたりする可能性があります。

インレーを入れた歯は、もう虫歯になりませんか?

インレーを装着した後も、歯との境目から虫歯になることがあります。毎日のセルフケアと定期検診が大切です。

まとめ

今回の症例では、白い樹脂の詰め物の下に虫歯が見つかりました。古い詰め物と虫歯を除去し、ジルコニアインレーを装着しています。

詰め物の下の虫歯は、痛みがなく、外から見ただけでは分かりにくいことがあります。古い詰め物、詰め物周囲の変色、段差などが気になる場合は、早めに状態を確認しましょう。

曽我歯科医院三軒茶屋では、虫歯の範囲や噛み合わせ、ご希望を確認し、CR・CAD/CAMインレー・セラミックインレー・クラウンなどから適した治療をご提案します。

三軒茶屋・上馬・野沢周辺で、詰め物や虫歯が気になる方はお気軽にご相談ください。

▶️ 初めて受診される方へ

この記事の執筆・監修

曽我歯科医院三軒茶屋
院長 曽我 達彦(そが たつひこ)

日本大学松戸歯学部卒業。
東京歯科大学千葉病院にて歯科臨床研修医修了後、大手医療法人グループに勤務(分院長・理事を歴任)。
2006年に「曽我歯科医院三軒茶屋」を開院。
予防歯科・一般歯科・審美歯科・インプラント治療を4軸に、地域に根ざした包括的診療を行っている。

所属学会:
・日本口腔インプラント学会
・日本顎咬合学会

曽我達彦 院長

曽我歯科医院三軒茶屋