インプラントの歯がカタカタ動く、食事中に外れた。その場合は、その部分で噛むのを控えて歯科医院へ連絡してください。痛みがなくても、使い続けると部品が壊れたり、飲み込んだりするおそれがあります。

外れた人工歯をケースに保管し歯科へ電話する男性患者

どの部分が動いているかで対応が変わります

人工歯の接着が外れた、内部のスクリューが緩んだ、部品が破損した場合などが考えられます。一方、骨の中のインプラント体自体が動いている場合は、骨との結合や周囲組織の問題を調べる必要があります。感触だけで原因を決めることはできません。

受診までにしておきたいこと

  • 硬い物や粘りの強い物を、問題のある部分で噛まない
  • 完全に外れて口の外へ出た部品は、小さな容器に入れて保管する
  • いつから動くか、痛み・出血・腫れがあるかを伝える
  • 治療を受けた医院やインプラントの資料がわかれば用意する

まだ口の中についている部分を、引っ張ったり回したりして外さないでください。家庭用接着剤で戻す、工具で締めるなどの自己修理も避けます。清掃は患部を強く動かさない範囲で行い、具体的な方法は医院へ確認しましょう。

飲み込んだ・吸い込んだ可能性がある場合

部品が見当たらず、急な咳や息苦しさがある場合は、気道に入った可能性があります。呼吸が苦しいときは救急要請が必要です。症状がなくても飲み込んだ疑いがある場合は、部品の形や大きさを伝えて医療機関へ相談し、自己判断で様子を見続けないでください。

歯科医院では原因と再発防止を確認します

人工歯・スクリュー・噛み合わせ・周囲の骨や歯ぐきを調べ、再装着、部品交換、再製作、炎症への処置などを検討します。単に元へ戻すだけでなく、強い力や接触の問題がないかを確認することが大切です。必ずその日に戻せるとは限りません。

腫れや出血があるときはインプラント周囲炎の初期症状も参考にしてください。落ち着いた後も定期的な検診を継続しましょう。

三軒茶屋でインプラントの不具合をご相談の方へ

他院で治療したインプラントは、メーカーや部品によって対応が異なります。まずお電話で状況をお知らせください。診療時間・アクセスをご確認のうえ、外れた部品と資料をお持ちください。

参考:日本口腔インプラント学会:治療中・術後のトラブル対策

この記事の執筆・監修

曽我歯科医院三軒茶屋
院長 曽我 達彦(そが たつひこ)

日本大学松戸歯学部卒業。
東京歯科大学千葉病院にて歯科臨床研修医修了後、大手医療法人グループに勤務(分院長・理事を歴任)。
2006年に「曽我歯科医院三軒茶屋」を開院。
予防歯科・一般歯科・審美歯科・インプラント治療を4軸に、地域に根ざした包括的診療を行っている。

所属学会:
・日本口腔インプラント学会
・日本顎咬合学会

曽我達彦 院長

曽我歯科医院三軒茶屋