歯科治療が終わっても、唇や頬、舌の感覚がしばらく鈍いことがあります。これは局所麻酔の作用による場合が多く、徐々に戻っていきます。感覚が鈍い間は、痛みに気づかず口の中を噛んだり、熱いものでやけどをしたりしやすいため注意が必要です。

歯科麻酔後に頬の感覚を気にしながら食事を待つ女性患者

麻酔が切れるまでの時間には幅があります

薬の種類と量、注射した場所、麻酔の方法、個人差によって変わります。一般に数時間残ることがあり、下顎の広い範囲を麻酔する方法では唇や舌までしびれることがあります。「前回より長い」だけで異常とは判断できませんが、診療時に今回の目安を確認しましょう。

食事は感覚が戻ってからを基本に

時計だけで判断せず、唇や舌の感覚が戻っているかを確認します。しびれている間は、熱い飲み物や噛む必要のある食事を避けましょう。反対側なら必ず安全というわけではありません。唇を何度も噛んだり、つねったりして確かめるのも避けます。

抜歯後などは、麻酔が切れた後も傷口に関する注意があります。治療内容に応じた飲食の指示を優先してください。

お子さんは唇や頬の噛み傷に注意

いつもと違う感覚が面白くて唇を噛んでしまい、後から大きく腫れることがあります。「触ったり噛んだりしない」と声をかけ、食事の時間も調整します。傷ができた場合は、繰り返し刺激せず歯科医院へ連絡してください。

しびれが長引く場合は連絡を

説明された目安を大きく過ぎても変わらない、翌日も明らかに残る、しびれが悪化する場合は、処置を受けた医院へ連絡してください。注射や手術後の神経への影響などを確認する必要がある場合があります。

呼吸困難、全身のじんましん、急激な顔や喉の腫れなどがある場合は、通常のしびれとは別の症状です。速やかに救急対応を求めてください。

受診前に伝えておくとよいこと

過去に麻酔で気分が悪くなった経験、持病、服用薬、食事を抜いていることなどは事前にお伝えください。初診の流れと持ち物にあるように、お薬手帳も役立ちます。

曽我歯科医院三軒茶屋では、一般歯科の治療に合わせて注意点をご案内します。治療後に迷ったときは診療時間・連絡先をご確認ください。

参考:英国NHS:Local anaesthetic

この記事の執筆・監修

曽我歯科医院三軒茶屋
院長 曽我 達彦(そが たつひこ)

日本大学松戸歯学部卒業。
東京歯科大学千葉病院にて歯科臨床研修医修了後、大手医療法人グループに勤務(分院長・理事を歴任)。
2006年に「曽我歯科医院三軒茶屋」を開院。
予防歯科・一般歯科・審美歯科・インプラント治療を4軸に、地域に根ざした包括的診療を行っている。

所属学会:
・日本口腔インプラント学会
・日本顎咬合学会

曽我達彦 院長

曽我歯科医院三軒茶屋