「手術は1回で済みますか」とご質問をいただくことがあります。インプラントの1回法と2回法は、主にインプラントを埋めた後の歯ぐきの扱いと、人工歯をつなぐ準備の方法が異なります。1回法でも、1日の通院ですべての治療が終わるわけではありません。

インプラント治療の予定をカレンダーで確認する女性患者

1回法は、歯ぐきから部品が出た状態で治癒を待ちます

インプラントを骨に埋めた際、上部または治癒用の部品を歯ぐきの上に出しておく方法です。一般に、部品を出すための二次手術を省けます。ただし、骨との結合を待つ期間や、人工歯を作って調整するための通院は必要です。

2回法は、いったん歯ぐきで覆って治癒を待ちます

埋入後にインプラントを歯ぐきで覆い、治癒期間を設けます。その後、歯ぐきに処置を行って上部を露出させ、治癒用の部品をつなぎます。この二次手術が加わるため「2回法」と呼ばれます。最初の埋入手術をもう一度行うという意味ではありません。

手術が少ない方法が、すべての人に適するわけではありません

術式は、骨の量や質、埋入直後の安定性、骨造成の有無、歯ぐきの状態、仮歯や入れ歯からの負担などを踏まえて選びます。1回法・2回法のどちらかが一律に優れているとはいえません。治癒中に部位を保護する必要がある場合など、2回法を検討することがあります。

検査や追加処置を含む全体像は、インプラント治療の流れ・通院モデルをご覧ください。

「抜歯即時埋入」「即時荷重」とは別の分類です

抜歯と同日にインプラントを入れるかどうか、早い時期に仮歯をつけて噛む力をかけるかどうかは、1回法・2回法とは別の話です。1回法だから手術当日に自由に食べられる、ということではありません。食事や清掃の制限は、その方の治療内容に応じた指示を守りましょう。

相談時には、手術回数と通院回数を分けて確認しましょう

  • なぜ自分にはその術式が適しているのか
  • 二次手術が必要か、どの程度の処置になるか
  • 仮歯や入れ歯を使えるか
  • 傷の確認・型取り・調整を含めた通院の目安

術後の注意はインプラント手術後の過ごし方で紹介しています。期間だけでなく、仕事や行事の予定もお伝えください。

インプラントは原則自由診療で、手術後の痛み・腫れ・感染、骨との結合不良などのリスクがあります。当院の費用と期間はインプラント診療のご案内に掲載しています。三軒茶屋でご検討の方は、検査結果をもとにご相談ください。

参考:日本口腔インプラント学会:よくあるご質問

この記事の執筆・監修

曽我歯科医院三軒茶屋
院長 曽我 達彦(そが たつひこ)

日本大学松戸歯学部卒業。
東京歯科大学千葉病院にて歯科臨床研修医修了後、大手医療法人グループに勤務(分院長・理事を歴任)。
2006年に「曽我歯科医院三軒茶屋」を開院。
予防歯科・一般歯科・審美歯科・インプラント治療を4軸に、地域に根ざした包括的診療を行っている。

所属学会:
・日本口腔インプラント学会
・日本顎咬合学会

曽我達彦 院長

曽我歯科医院三軒茶屋